1年の内、360日くらいは窓の鍵が開けっ放しです

mado_kagi
ここは九州地方にある、とてもとても小さな村です。ご近所さんはほとんど同じ苗字で、元をたどれば皆が親戚という土地柄なので、住民は皆、顔見知り。1年の内、360日くらいは窓の鍵が開けっ放しです。都会住まいの人には想像できないかもしれませんが、田舎暮らしの場合、鍵なんて閉めないでいたほうが、とっても都合が良いのです。

例えば外出中、急に夕立が降ってきたりします。出かける前に洗濯物を2階のバルコニーに干してきていても、すぐには帰れないので洗濯物が濡れることを覚悟します。ところが、ご近所の誰かが開いている窓ガラスから私たちの不在を確認し、そのまま開いている窓ガラスから室内に入り、2階のバルコニーに干していた洗濯物を、取り込んでおいてくれたりするのです。帰宅して洗濯物が無事だと知ると、それをやってくれた人が誰なのか、またご近所を、窓ガラス越しに聞いて回ります。誰の親切だったのかわかると、ちょっとお菓子なんかを持ってお礼にも行きます。そんな時も窓ガラス越しにやり取りしますから、オープンな土地柄ですよね。

その逆で、1年の内、5日くらいは窓ガラスの鍵を閉める日があります。これは台風シーズンです。北海道は台風がこないといいます。これは台風が、北海道のあたりまでくると温帯低気圧になってしまうからです。その逆で私たちの住む南の方だと、台風は強い勢力を保ったまま。雨も激しく風も強く、台風の時は窓をしっかり閉め、鍵まで閉めても怖くて夜はなかなか寝られません。台風のせいで電気が止まったり、電話が使えなくなったこともありますので、いくらオープンな土地柄と言っても、台風シーズンはそれぞれ皆が、自宅に引きこもって過ごします。

昨年は広島で土砂災害もありましたし、自然の脅威は私たち人間には太刀打ちできません。窓の鍵を閉めるくらいでいいのだろうか。最近はそんな風にも思います。